TREATMENT
粉瘤は自力で治せる?
粉瘤を自分で潰したり針でつついて内容物を絞りだしたりしても治る事なく、手術で袋を完全に取り除かない限り根治することはありません。
ネット検索で治った!といった話しがでていたりしますが、それは一時的に内容物がでてしぼんだだけで、袋は残っている状態ですので、しばらくするとまた粉瘤が再発します。
逆に、無理に自力で治そうと押しつぶしたり、取ってしまったりすると、袋が破れて内容物が中で広がってしまったり、傷口から細菌感染して炎症を起こすリスクが高くなり良くありません。
しこりがあれば、触らないようにして受診するようにしてください。
粉瘤を自分で
潰した場合のリスク
粉瘤が気になって潰したり、取ったり、針で穴をあけて絞りだしたりといったことする方もいますが、こうした行為は危険なので触らず受診するようにしてください。
こうした行為によって破れた場所から細菌が中に入り込みやすくなり、感染して繁殖すると炎症を起こし、患部が大きく腫れあがり化膿し、激しい痛みを伴うリスクが高まります。
また、炎症が起きた部分では組織破壊が進み、袋が周囲と癒着しやすくなるため傷痕も残りやすくなり、色素沈着も出て肌に痕が残る可能性も高くなります。
治ったと思っても
再発します
インターネットでは、自力で治ったとか自然治癒したといった書き込みがあるかもしれませんが、内容物を絞りだしたことで粉瘤が無くなって治ったと勘違いしているだけです。
袋が残っていれば徐々にまたそこに角質(垢)や皮脂などの老廃物が溜まっていくので再発します。
細菌感染のリスクを高めるだけなので、下手に自分で治そうとは思わないことです。