粉瘤くり抜き法日帰り手術のできる西宮市の皮膚科

粉瘤について

Atheroma

ATHEROMA

粉瘤(アテローム)とは

粉瘤(アテローム)とは

皮膚の下に袋状ののう胞ができ、本来は新陳代謝で皮膚から剥げ落ちるはずの皮脂や角質(垢)などが溜まってしまってできた腫瘍を粉瘤(アテローム)といいます。
角質や皮脂は袋の中にどんどん溜まっていくので徐々に粉瘤は大きくなっていきます。自然に消えることはなく、中の老廃物を出しても再発するため、治療では袋状の嚢腫をきれいに取り除かない限り治ることはありませんので手術が必要です。

盛り上がった中央部分に小さな穴(黒い点)ができることがあり、強く圧迫すると中身が出てきて独特な悪臭を出すことがあります。細菌感染したり、つぶして炎症を起こすと大きく赤く腫れて痛みや熱感を生じます。

皮膚のあるところなら身体のどこにでもできる可能性がありますが、
特に顔・首・背中・お尻にできやすい傾向があります。

粉瘤ができる仕組み
粉瘤は自然と治ることはありません!

粉瘤は自然と治ることは
ありません!

粉瘤は皮膚にできた袋状ののう胞を手術で取り除かない限り治りません。
自然治癒することはありませんので、粉瘤は放っておくとどんどん大きくなってしまいます。

悪性の物ではありませんので、放置していても普段は問題なく過ごすことができますが、細菌感染して炎症を起こすと治療に時間が掛かってしまいますし、何らか拍子に中の老廃物が飛び出して悪臭を出すなど、トラブルになりがちですので、小さいうちに治療されることをおすすめします。

自分で潰したり、取ったりしない

自分で潰したり、
取ったりしない

粉瘤を自分で針やカッターで傷をつけて押し出したり、取ったりしようとはしないでください。
袋状の部分を取り除かない限り、何度も再発します。

逆に、潰したり傷をつけることで、そこから細菌感染して炎症を起こし、ひどくなってしまうリスクが高くなります。
粉瘤の中身は長い間蓄積した垢や皮脂などで不潔ですから、傷口からばい菌が入り込んで化膿する恐れがあります。

DIAGNOSE

粉瘤の原因と診断

粉瘤ができる根本的な原因は、まだはっきりとは分かっておらず、予防することもできません。
ヒトパピローマウイルスの感染や皮膚への外傷など原因がはっきりしているケースは稀で、皮膚にできた傷などがきっかけとなり、皮膚が内側へ入り込むのが原因ではないかと言われています。
ですので、擦り傷や切り傷などの外傷やニキビであったりピアス、虫刺されが原因のひとつになることも考えられます。
また、溜まっているのが角質や脂質などということで、不潔にしていると粉瘤ができると思われがちですが、清潔にしていても粉瘤はできます。

粉瘤の原因と診断
粉瘤の診断

粉瘤の診断

気付いた時期や症状の変化などについて問診でうかがった上で、患部を観察し、脂肪腫をはじめとした似た疾患との鑑別を行って診断します。

当院では、手術内容や可能性のある合併症などについて患者様が十分にご理解いただいた上で手術を行うため、手術は基本的に初診時には行っていません。

炎症性粉瘤の場合

炎症性粉瘤の場合

初診時に炎症があって排膿処置が必要な場合は、小さく切開して排膿を行って、痛みや腫れなどを鎮めます。

粉瘤の手術は炎症が落ち着いてから行うことになりますので、それまでの治療に時間も費用も余分にかかります。自分で潰したりはしないようにしましょう。

HOW TO

粉瘤(アテローム)の
見分け方

体の様々な場所の皮膚にできる粉瘤は、小さいうちはイボ、おでき、しこり、こぶ、ニキビ、脂肪のかたまりなどと勘違いされがちですが、徐々に大きくなっていきます。
粉瘤と思って放置していたら悪性のリンパ腫だったということもありますので、放っておかずに早期に受診されることが大切です。

  • 粉瘤とニキビ

    ニキビの場合は、臭いもなく膿がある時以外はしこりを感じることもほとんどありません。

    ニキビは薬で治りますが、粉瘤は治りません。

  • 粉瘤と脂肪腫

    粉瘤と見た目が似ているので、よく間違われますが、粉瘤の場合は硬いしこりのようなのに対して、脂肪腫は柔らかいので診断は容易です。

  • 粉瘤とおでき

    おできは、細菌に感染して腫れがでている炎症性粉瘤に似ているところがありますが、おできと違って粉瘤のしこりは突然できるものではないという点で異なります。

  • 粉瘤と悪性腫瘍

    粉瘤でも炎症を繰り返し続けているものの中に、ごくまれに悪性腫瘍となってしまうものがあります。
    急に大きくなったり潰瘍状態になった場合は、早めの受診をお願いします。

粉瘤の見分け方

SURGERY

粉瘤日帰り手術のご案内

阪急西宮ガーデンズ皮フ科スキンクリニックでは、
従来法(切開法)に比べて傷跡が目立ちにくく、短時間で手術可能な
くり抜き法(へそ抜き法)をおすすめしています。

くり抜き法(へそ抜き法)

くり抜き法(へそ抜き法)

くり抜き法(へそ抜き法)とは、円筒状のメスを粉瘤の開口部中心に刺し込み穴を開け、その開いた穴から表皮とともに袋状の構造物に溜まり込んでいる老廃物を押し出しながら袋と一緒にくり抜く治療方法です。
傷跡が小さく短時間で終わるのですが、しっかりと取り除かないとと再発するリスクがあるので、症例数が多く様々な事例に対応できるクリニックを選ぶことが大切です。

  • 数ミリ程度の小さいサイズの粉瘤
  • 小さな穴から袋ごと内容物を吸い出すので傷跡が目立ちにくい
  • 短時間で終わるので日帰り手術が可能
  • 炎症があっても施術できる
  • 縫合しないため完治までやや時間がかかる
  • 内容物が吸い出しきれなかった場合、再発する可能性がある
従来法(切開法)

従来法(切開法)

従来法(切開法)とは、従来からの治療法で粉瘤の周辺をメスを使って皮膚を切開し、内容物と袋状ののう胞を取り除き、縫合する手術です。

袋を完全に切り取るので、再発のリスクがほとんどないのがメリットですが、くり抜き法に比べて切開する分傷跡が長く大きくなるのがデメリットです。

  • 数センチ程度の大きくなった粉瘤
  • 粉瘤の直径と同じくらいの切開が必要
  • 切開後縫合し、約1週間後に抜糸
  • 袋が破れなければ確実に完全摘出できるので、再発が少ない
粉瘤手術の費用と流れ

CASE

粉瘤ができる部位

粉瘤は、皮膚のあるところ体中のどこにでもできる可能性があります。

  • 顔・頭

    顔・頭

  • 背中

    背中

  • 胸・お腹

    胸・お腹

  • おしり

    おしり

  • 首

  • 耳たぶ・耳の裏

    耳たぶ・耳の裏

  • 手足・ワキ

    手足・ワキ

  • 鼠径部・陰部

    鼠径部・陰部

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FAQ

よくあるご質問

粉瘤の日帰り手術についてのよくあるご質問をご紹介。

くり抜き法だと、傷跡は残りませんか?

従来法(切開法)に比べて小さいですが、傷跡は残ってしまいます。
阪急西宮ガーデンズ皮フ科スキンクリニックでは、粉瘤のできた部位や大きさに応じて、出来るだけ小さな傷跡で摘出できるようにご提案しております。

粉瘤は放置していても大丈夫ですか?

粉瘤は良性の腫瘍ですので危険なものでは有りませんが、放置して自然治癒することはなく、徐々に大きくなり悪臭を放ったり、炎症を起こして痛みや膿がでることもあります。
粉瘤が5㎝を超えてくると「くり抜き法」ではなく「従来法(切開法)」での治療になりますので、小さいうちに手術して取り除くことをお勧めします。

手術は健康保険が使えますか?

診察、検査、手術、病理検査といった粉瘤の一連の治療には、健康保険の適用が受けられます。
医療費の3割または1割負担となりますので、経済的にも大きな負担なく治療を受けて頂けます。
費用の目安については、「粉瘤手術の流れと費用」をご確認ください。

手術は生命保険の給付金の対象ですか?

個人で生命保険会社や共済組合の医療保険や医療特約に加入されている場合、契約によっては手術給付金を受けられる場合があります。
保険会社や共済組合に確認をとり、手術給付金の対象となるかどうかをあらかじめ確認されておくとスムーズです。
診断書が必要な場合は必要な項目なども確認の上、阪急西宮ガーデンズ皮フ科スキンクリニックへ来院される際に医師にご依頼ください。

よくあるご質問一覧はこちら

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