帯状疱疹について *阪急西宮ガーデンズ皮フ科スキンクリニック*

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  • 2020/10/22

    帯状疱疹について *阪急西宮ガーデンズ皮フ科スキンクリニック*

    みなさまこんにちは。

     

    ヘルペスシリーズ第3弾です。

    前々回前回はヘルペス概論、単純ヘルペスについてお話してきました。

    今回は水痘・帯状疱疹についてお話させていただきます。

     

     

    ほとんどが子どもの頃にはじめて水痘・帯状疱疹ウイルスに感染し、その時には水ぼうそう(水痘)として発症します。しかし水ぼうそうの皮疹が治った後も、実はウイルスは脊髄から伸びる神経節にじっと潜んでいます。

    健康で免疫が維持されている間は水痘・帯状疱疹ウイルスの活動は抑えられ、症状は出ないのですが、加齢や疲労、ストレスなどにより免疫力が低下すると、ウイルスが再び活動を開始し、増殖したウイルスは、神経の流れに沿って神経節から移動、皮膚に達して、帯状に痛みや発疹が現れるようになります。日本人では80歳までに約3人に1人が帯状疱疹を発症するといわれています。帯状疱疹の発症率は50歳以上で増加し、60代、70代と加齢に伴ってさらに増加します。

     

    帯状疱疹の症状としては脊髄から出る神経節という部位に潜んでいた水痘・帯状疱疹ウイルスが活動を再開することで発症します。はじめに皮膚にピリピリ、ズキズキ、チクチクといった神経痛のような痛みや焼けるような痛み、かゆみ、しびれ、違和感を感じる、などの症状のみからから始まり、その後赤みや水ぶくれなどの皮疹が左右どちらかに帯状に現れるのが特徴です。

     

    帯状疱疹だと気づかずに治療が遅れた場合には、皮膚症状が治った後も長期間にわたって痛みが残る帯状疱疹後神経痛(PHN)になる可能性は高まります。そのほか神経痛が残りやすい因子としては高齢発症であること、皮膚症状が重篤であること、発症時の痛みが激烈であることなどが挙げられます。痛みに対しては痛み止め内服を使用していただきますが、ひどい場合は神経ブロック注射などが必要になる方もおられます。

    帯状疱疹を疑う症状に気がついたらできる限り早く医療機関を受診し、治療を開始することが重要です。

     

     

    そのような痛みを予防するためにも、おすすめできるのがワクチン接種です。近年、帯状疱疹ワクチン予防接種が50歳以上の方に適応となりました。水ぼうそうにかかったことがある人は、すでに水痘・帯状疱疹ウイルスに対する免疫を獲得していますが、年齢とともに弱まってしまうため、改めてワクチン接種を行い、帯状疱疹に対する免疫を強化することで発症を予防します。予防接種は帯状疱疹を完全に防ぐものではありませんが、たとえ発症しても症状が軽くすむという報告があります。

    皮膚科ではさまざまな患者様の帯状疱疹後神経痛のつらさをみておりますので、発売当初は皮膚科医が自らの両親に接種しているのをよく見ました。

     

    帯状疱疹の治療薬としてウイルスの増殖を抑制する抗ウイルス薬が登場し、以前に比べて帯状疱疹の治療は容易になりましたが、それでも治療が長引くケースや治った後にも長期間、痛みが残るケースが少なくありません。帯状疱疹が治った後に後遺症として痛みなどの症状が残ると、日常生活に支障をきたすことがあるため、できれば帯状疱疹の発症を予防し、発症してしまった場合には早めに治療を開始することが重要です。

     

    当院では帯状疱疹ワクチン接種を完全予約制で8000円(税抜)で行っています。ご興味のあるかたは是非お問い合わせくださいませ。

     

     

     

     

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    阪急西宮ガーデンズ皮フ科スキンクリニックは西宮北口の皮膚科として2020年4月に新規開院しました。

    阪急西宮ガーデンズ皮フ科スキンクリニック

    住所:兵庫県西宮市深津町7-21阪急西宮ガーデンズ別館医療モール2F

    電話:0798-31-2246

    阪急西宮北口駅より歩道橋で直結徒歩6分。駐車場2時間無料。

     

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