ウイルス性のいぼ ①尋常性疣贅について*阪急西宮ガーデンズ皮フ科スキンクリニック

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  • 2020/09/03

    ウイルス性のいぼ ①尋常性疣贅について*阪急西宮ガーデンズ皮フ科スキンクリニック

    皆様こんにちは。

    本日はウイルス性のいぼについてお話しますね。

    ‘ウイルス性のいぼ’とひとくちに言いますが、正式名称は尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)といいます。「尋常性」というのは「普通の」ということですので、原因となるウイルスはそのへんにたくさんいるありふれたウイルスということを意味しており、ウイルスの名前はヒトパピローマウイルス(HPV:HumanPapillomaVirus)というものの1種です。

     

    HPV は扁平上皮細胞との親和性が高く,微小な傷から侵入して基底細胞に感染し,増殖します。なのでもともと乾燥肌でがさがさだったり、アトピー性皮膚炎の方などは多発することがあります。

    このウイルスは角質が大好きな性格で、もともと角質の分厚い足の裏や手のひらによく出来ます。

    ウイルスはさらに角質増殖をうながすことで居心地のよい環境をみずから整え、宿主の免疫細胞がこないようにするのです。ひとの体にマイホーム建てるんじゃないよ!っていいたくなりますね。賃料とるよ!

     

    いぼに対しては、-196℃の液体窒素で冷凍凝固をおこし、感染した皮膚ごと凍傷をおこさせて、免疫細胞をよびよせて攻撃させてぽろっととれるのを待つ、という治療法(冷凍凝固療法)があります。

    ちなみにドライアイスとよく間違えられますが、ドライアイスは-79℃ですのでそれよりはるかに冷たいのが液体窒素ですね。

    サイズが大きい、根が深いなどの治療抵抗性のいぼに対しては角質を柔らかくするサリチル酸ワセリンなどの軟膏や貼り薬を併用することもあります。冷凍凝固療法のあとはじんわーりと痛みがありますが、日常生活を送って頂いて結構です。(入浴もOKです)

    また、基本的に大人のほうがターンオーバーは遅いし角質も分厚いため難治性です。治癒まで数か月かかることもざらです。治ったと思ってもあとから再発してきて、実はまだウイルスがいたのだということも経験します。

    治療しなければ大きくなる一方ですので、腰をすえて治療にのぞみましょう!

     

    今回はウイルス性のいぼ・尋常性疣贅についてお話しました。

     

     

     

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    阪急西宮ガーデンズ皮フ科スキンクリニックは西宮北口の皮膚科として2020年4月に新規開院しました。

    阪急西宮ガーデンズ皮フ科スキンクリニック

    住所:兵庫県西宮市深津町7-21阪急西宮ガーデンズ別館医療モール2F

    電話:0798-31-2246

    阪急西宮北口駅より歩道橋で直結徒歩6分。駐車場2時間無料。

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