帯状疱疹ワクチン「シングリックス筋注用」について知ろう

帯状疱疹は、水痘ウイルス（Varicella-zoster virus）によって引き起こされる感染症で、主に水痘（Chickenpox）を経験した後に再活性化することで発症します。この再活性化により、神経に沿って痛みや発疹を伴う帯状の病変が現れるため、「帯状疱疹」と呼ばれています。この疾患は特に高齢者や免疫力の低下した人々に影響を及ぼしやすいです。

近年、帯状疱疹の予防のために「シングリックス筋注用」というワクチンが開発されました。このワクチンは、水痘ウイルスの再活性化を抑制し、帯状疱疹の発症リスクを低減することを目的としています。

シングリックス筋注用ワクチンの特徴

シングリックス筋注用ワクチンは、帯状疱疹ウイルスに対する免疫応答を促進するためのものです。このワクチンには、生ワクチンではなく、ウイルスの一部である「ウイルス性糖タンパク質（glycoprotein E）」が含まれています。これにより、免疫系はウイルスに対する防御を高め、再活性化による帯状疱疹のリスクを軽減する効果が期待されます。

ワクチンの接種と効果

シングリックス筋注用ワクチンは、大人を対象としており、通常は二回の接種が推奨されています。初回接種後に2〜6か月を空けて2回目の接種を行います。ワクチン接種により、帯状疱疹の発症リスクが最大90％以上減少するとされており、病状の重症度も軽減することが期待されます。

注意点と副反応

ワクチン接種後には、軽度の痛みや腫れ、発赤などの反応が見られることがありますが、一般的には軽度なものです。帯状疱疹ワクチンの接種にあたっては、医師と相談し、自身の健康状態やアレルギーの有無を確認することが大切です。

料金

シングリックス筋注用は、保険適用外の薬剤となります。そのため、自己負担が必要です。当院では、1回の接種が23,000円（税込み）、2回接種で合計46,000円（税込み）の費用がかかります。

接種希望の方へ

帯状疱疹ワクチン「シングリックス筋注用」を希望する方は、お電話やホームページのお問い合わせから予約を受け付けています。ぜひご興味をお持ちの方は、当院へご連絡ください。

まとめ

帯状疱疹は、高齢者や免疫力の低下した人々にとって重大な健康リスクとなることがあります。そこで、「シングリックス筋注用ワクチン」は、帯状疱疹の予防に有効な手段として注目されています。定期的なワクチン接種によって、帯状疱疹からの保護を高め、健康な生活をサポートする一翼を担うことができるでしょう。