アレルギーについて

アレルギーとはなに?

アレルギーは、免疫システムが特定の物質（アレルゲン）に対して過剰反応を示す状態です。通常、免疫システムは体を異物や病原体から守るために働きますが、アレルギーの場合、免疫システムが本来は無害な物質を異物と認識し、過剰な反応を引き起こします。

アレルギーの中の即時型アレルギー反応は、免疫グロブリンE（IgE）と呼ばれる特定の抗体の関与を伴います。アレルゲンと接触すると、体はアレルギー反応を引き起こすためのIgEを生成します。IgEはマスト細胞と呼ばれる特殊な免疫細胞に結合し、次回のアレルゲンの接触時にマスト細胞が活性化されます。

マスト細胞が活性化されると、ヒスタミンや他の化学物質が放出されます。これらの物質が血管を拡張させ、周辺組織に炎症反応を引き起こし、アレルギー症状が現れます。アレルギー症状には、くしゃみ、鼻水、かゆみ、皮膚の発疹、呼吸困難、消化器系の問題などが含まれることがあります。花粉症、アレルギー性鼻炎、アレルギー性喘息、食物アレルギーなどが、即時型アレルギーの一般的な例です

 

アレルギー検査

アレルギー検査はView39を採用しています｡症状を引き起こしているアレルギーを特定すること、アレルギーによるものかどうかを調べることが、治療の第一歩となります。

View３９は、一度の少量の採血で、３９種類のアレルゲン（アレルギーの原因となる物質）を調べることができる大変便利な検査です。検査対象となるアレルゲン３９項目は以下のとおりです。

吸入系 その他のアレルゲン

室内塵： ヤケヒョウダニ、ハウスダスト

動物： ネコ皮屑、イヌ皮屑

昆虫： ガ、ゴキブリ

樹木： スギ、ヒノキ、ハンノキ、シラカンバ

草本類： カモガヤ、オオアワガエリ、ブタクサ、ヨモギ

カビその他： アルテルナリア(ススカビ)、アスペルギルス(コウジカビ)、カンジダ、マラセチア、ラテックス

食物のアレルゲン

卵： 卵白、オボムコイド

牛乳： ミルク

小麦： 小麦

豆・穀物類： ピーナッツ、大豆、ソバ、ゴマ、米

甲殻類： エビ、カニ

果物： キウイ、リンゴ、バナナ

魚・肉類： マグロ、サケ、サバ、牛肉、豚肉、鶏肉